10ドル紙幣に女性の肖像決定も論争起こる

10ドル紙幣に女性の肖像決定も論争起こる

6月17日、アメリカの財務省は、10ドル紙幣の肖像を、アレキサンダー・ハミルトンから女性の肖像と差し替えると発表いたしました
どの女性になるかは、まだ決まっていないとのことです。
その紙幣は、女性の参政権を認める憲法改正が行われた100周年記念に当たる2020年に公表される予定です

ハミルトン氏の後任候補者のリストはありませんが、エレノア・ルーズベルトやハリエット・タブマン、ローザ・パークス、ウィルマ・マンキラーなどの名前がよく挙げられています。 ジャック・ルー財務長官はインタビューの中で、女性が最初から長きにわたり、国民の生活と歴史に果たしてきた役割を認めることはとても重要なことであると述べました
後任者は年内には決定し、発表することを予定しています。

 

フェミニスト・グループ”Women On 20s”はハミルトン氏ではなく、20ドル紙幣のアンドリュー・ジャクソンと女性の肖像を差し替えるよう、オバマ大統領にあててホワイトハウスに申し立てをしていました。 そして、彼らのオンライン投票の結果では、タブマンが選ばれました

ジャクソン氏のほうが差し替え易いと考えられていましたが、連邦政府機関は、視覚障害者のための触覚機能を含む、広域の通貨再設計の一部として、10ドル紙幣からはじめることを提言しました。 通貨当局によりますと、広く商取引で使用されていることが、10ドル紙幣を選んだ理由とのことです

 

しかしこの発表の後、案の定、財務省の父であり、建国の父の一人とされるハミルトン氏を差し替えることに反対する論争が急速に広がっているようです。

この差し替え案の発端は”Women On 20s”の運動が事の始まりだと思っていたのですが、実は、ある少女がオバマ大統領宛に、なぜアメリカの通貨に女性がいないのかを尋ねる手紙を書き、大統領は、それはかなり良いアイデアだと思うと述べ、昨年7月、カンザスシティの経済演説の中で、アメリカの通貨に女性を加えるアイデアを提起しています

もしもジャクソン氏を差し替えたとしても、それはそれで同じような反対論争が繰り広げられることでしょうね


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