10ドル紙幣 肖像画の子孫、苛立つ

10ドル紙幣 肖像画の子孫、苛立つ

先日より、何かと話題に上る、『アメリカの紙幣に女性の肖像画を!』の運動の続報です

IBM社で営業を勤める、64歳のダグ・ハミルトン氏は、女性の肖像を紙幣に描くことは問題はないが、彼の高祖父の曽祖父(grandx5 father)にあたるアレキサンダー・ハミルトンはそのまま残してもらいたいと望んでいます
1929年より紙幣に描かれ続け、歴史的に重要な彼の先祖は、ハミルトン家の誇りの源であり、アレキサンダー・ハミルトンが、これから選ばれる女性の肖像と差し替えられると聞いて、声を上げました

彼は、初代財務長官として、近代のアメリカの金融システムを構築したハミルトンを消し去ることに対し、『アレキサンダー・ハミルトンは紙幣の父である』と反発しています。
そして、ホワイトハウスのウェブサイトでの嘆願への署名を呼びかけていましたが、この嘆願サイトのリンクをつけようと思いましたら、7/17で終了していました。しかも、たったの5595名(その中の一人は私です)の署名しか集まっていませんでした。残念

財務省は、10ドル紙幣が選ばれたのは、それが次の、”偽造防止機能向上のためのデザイン変更”に予定されていたからである、と説明しています。
尚、新しい紙幣は、2020年に、流通し始めることになっています
批評家たちが、アンドリュー・ジャクソンのアメリカ先住民に対する扱いや、奴隷を所有していたことなどを理由に、20ドル紙幣のほうが差し替えられるべきだ、と議論をしているにもかかわらず、財務長官ジェイコブ·ルー氏は、この計画を続行すると述べました。

ダグ・ハミルトン氏は、ジャクソン差し替えを支持する、”Women on 20s”設立者、バーバラ・ハワード氏のグループに参加し、ルー氏の決心を変える努力をするそうです

カリブ海の小島の出身で、一文無しの孤児だったハミルトンは、独立戦争で出世し、ジョージ・ワシントンの右腕にまで上り詰めました。子孫が誇りに思うのも当然です。
また、ジャクソンも、貧しい家系から、努力と才能で、大統領まで上り詰めた、民主主義の象徴とされる人物です。
今頃、彼の子孫もこの論争に苛立っているかもしれません。

何か良い解決方法が見つかるといいですね


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